ツバイソ株式会社の会社概要と特徴
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ツバイソ株式会社の基本情報と沿革
ツバイソ株式会社は、東京都渋谷区幡ヶ谷に本社を構える日本のテクノロジーベンチャー企業です。2015年1月に設立されましたが、その事業自体は2006年2月にブルドッグウォータ株式会社内で開始されました。会社分割(カーブアウト)により独立した経緯があり、ツバイソ事業の成長加速を目的として設立されました。
会社の基本情報は以下の通りです。
- 所在地: 〒151-0072 東京都渋谷区幡ヶ谷2-6-5 梅村ビル幡ヶ谷6階
- アクセス: 京王新線 幡ヶ谷駅 徒歩2分
- 電話番号: 03-6276-8888
- FAX: 03-6735-8901
- 設立年月: 2015年1月
- 資本金: 1億3768万円(最新情報)
- 従業員数: 9名(公開情報による)
ツバイソという社名の由来は明確に公開されていませんが、2004年に現在の代表取締役である印具毅雄氏と守山算哉氏がタッグを組んで誕生したブランドです。両氏の専門性と経験を活かし、ERPソリューションの開発に取り組んできました。
ツバイソ株式会社の事業内容とRobotERP技術
ツバイソ株式会社の主な事業内容は、RobotERP(統合基幹業務システム)の開発と、会計・業務・システムに関するコンサルティングです。同社が提供する「ツバイソ」は、RobotERP技術で自律的運転を実現するクラウドERPシステムです。
RobotERP技術とは、通常のERPシステムに自動化・AI技術を組み合わせたもので、以下のような特徴があります。
- 自律的運転: システムが自ら業務プロセスを実行し、人間の介入を最小限に抑える
- 業務効率化: 定型業務の自動化により、人的リソースを戦略的業務に集中させる
- データ連携: 各業務システム間のシームレスなデータ連携を実現
- リアルタイム分析: 経営データをリアルタイムで可視化し、意思決定を支援
ツバイソのERPシステムは、特に中堅企業向けに設計されており、会計・財務管理から人事・給与管理、販売管理、在庫管理まで幅広い業務をカバーしています。クラウドベースのサービスであるため、初期投資を抑えつつ、常に最新の機能を利用できるメリットがあります。
さらに、公認会計士をはじめとする専門家集団が、お客様ごとの課題に対して、先端テクノロジーを活用したオーダーメードのソリューションを提供しています。これにより、単なるシステム導入ではなく、業務改善からシステム構築、運用サポートまでをワンストップで支援しています。
ツバイソ株式会社の企業理念とミッション
ツバイソ株式会社の企業理念は「SIKUMI」で「?(はてな)」を「!(かんたん)」にするというミッションに集約されています。この独特な表現には、同社の目指す方向性が明確に示されています。
「?(はてな)」とは、世の中でまだ解決できていない問題や課題を指します。時には、問題であることすら気づかれていないこともあります。ツバイソは、そうした課題に対して新たな「SIKUMI(しくみ)」を生み出すことで解決するアプローチを取っています。
「SIKUMI」をローマ字表記にしているのは、この使命が国内だけでなく海外でも展開していきたいという想いが込められています。そして「!(かんたん)」は、しくみによって問題が解決された時の状態を表しています。複雑だった問題がシンプルに簡単化され、そのエレガントさに驚きが生まれるという意味です。
この企業理念は、2004年に印具氏と守山氏がタッグを組んだ時からの想いを反映しています。「まだまだ、世の中には不便が多い。自分たちの手で、あるべきものを生み出し、世の中を変えたい!」という創業者の強い信念が、現在のツバイソの事業活動の原動力となっています。
ツバイソの目指す「しくみ」は、一時的な問題解決ではなく、根本的な解決を提供するものです。そのしくみが社会に根付き、ユーザーがそのしくみなしでは戻れないと感じるほど不可欠なものになることを目指しています。この理念は、同社のRobotERP技術の開発や顧客サポートの姿勢にも反映されています。
ツバイソ株式会社の代表者プロフィールと経営陣
ツバイソ株式会社の経営陣は、会計・IT・システム開発の各分野に精通したプロフェッショナルで構成されています。特に創業者である2名の代表取締役は、それぞれの専門分野で豊富な経験と実績を持っています。
代表取締役/CEO 印具 毅雄(いんぐ たけお)氏
- 公認会計士・税理士の資格を持つ
- 九州芸術工科大学(現九州大学)博士前期課程修了(情報伝達専攻)
- 日本知能情報ファジィ学会論文賞受賞の経歴あり
- 2000年~2006年まで監査法人トーマツにて法定監査業務に従事
- 2006年にブルドッグウォータ株式会社を設立し、クラウドERP「ツバイソ」の開発を開始
- 2010年~2016年には日本公認会計士協会東京会の幹事、常任幹事を務める
代表取締役/CTO 守山 算哉(もりやま さんや)氏
- システム開発・IT技術の専門家
- 印具氏とともに2004年からタッグを組み、ツバイソの技術基盤を構築
- RobotERP技術の開発を主導
取締役 地主 晋弥(じぬし しんや)氏
- 経営陣の一員として会社の意思決定に参画
この経営陣の特徴は、会計・財務の専門知識とIT技術の両方を高いレベルで兼ね備えていることです。特に印具CEOは公認会計士としての実務経験と情報技術の学術的バックグラウンドを持ち、理論と実践の両面からERPシステムの開発に取り組んできました。
このような多様な専門性を持つ経営陣によって、ツバイソは単なるシステム開発会社ではなく、会計・業務プロセスの本質的な理解に基づいたソリューションを提供できる企業として差別化を図っています。
ツバイソ株式会社のクラウドERPの導入メリットと活用事例
ツバイソ株式会社が提供するクラウドERP「ツバイソ」の導入には、多くの企業にとって様々なメリットがあります。特にRobotERP技術を活用した自律的運転の実現は、多くの企業の業務効率化に貢献しています。
導入メリット
- 業務の自動化と効率化
- 定型業務の自動化により人的リソースを削減
- データ入力や転記作業などの手作業を最小化
- ミスの削減と業務品質の向上
- リアルタイムの経営情報把握
- 財務状況や在庫状況などをリアルタイムで可視化
- データに基づく迅速な意思決定が可能
- 経営課題の早期発見と対応
- コスト削減
- サーバー導入・保守コストの削減(クラウド型)
- システム運用担当者の負担軽減
- スケーラブルな料金体系で成長に合わせた利用が可能
- セキュリティの向上
- 専門チームによる一元管理でセキュリティレベルを確保
- データバックアップの自動化
- アクセス権限の細かな設定が可能
- カスタマイズ性
- 企業固有の業務プロセスに合わせたカスタマイズ
- 既存システムとの連携が容易
- 業務変更に柔軟に対応可能
活用事例
ツバイソのクラウドERPは、特に以下のような企業で効果を発揮しています。
- 成長中の中堅企業: 急速な成長に伴う業務量増加に対応しつつ、管理体制を強化したい企業
- 多拠点展開企業: 複数拠点のデータを一元管理し、全社的な経営状況を把握したい企業
- 業務プロセス改善に取り組む企業: 非効率な業務フローを見直し、標準化・効率化を図りたい企業
- 内部統制強化が必要な企業: J-SOX対応など、内部統制の強化が求められる企業
実際の導入企業では、経理業務の工数削減、月次決算の早期化、在庫管理の精度向上、営業活動の効率化など、様々な効果が報告されています。特に、公認会計士が開発に携わっているため、会計・財務領域での信頼性が高く評価されています。
ツバイソ株式会社では、導入前のコンサルティングから導入後のサポートまで一貫したサービスを提供しており、単なるシステム導入ではなく、業務改善を含めた総合的なソリューションとして「ツバイソ」を提供しています。
ツバイソ株式会社と他ERPベンダーとの比較分析
企業向けERPソリューションを検討する際、ツバイソ株式会社と他のERPベンダーとの違いを理解することは重要です。ここでは、ツバイソの特徴と、大手ERPベンダーや他のクラウドERPサービスとの比較を行います。
ツバイソの差別化ポイント
- 専門家集団によるサポート
- 公認会計士・税理士が経営陣に在籍し、会計・財務の専門知識を直接サービスに反映
- IT技術と会計知識の両方を持つコンサルタントによる支援
- 単なるシステム導入ではなく、業務改善を含めた総合的なアプローチ
- RobotERP技術による自律的運転
- 通常のERPよりも自動化レベルが高い
- AIを活用した業務プロセスの自動実行
- 人的介入を最小限に抑えた運用が可能
- 中堅企業に最適化されたソリューション
- 大企業向けERPの複雑さを排除しつつ、必要な機能を網羅
- 成長企業のニーズに合わせたスケーラビリティ
- コストパフォーマンスの高さ
主要ERPベンダーとの比較表
比較項目 | ツバイソ | 大手ERPベンダー | 他のクラウドERP |
---|---|---|---|
初期導入コスト | 中〜低 | 高 | 低〜中 |
運用コスト | 中 | 高 | 低〜中 |
カスタマイズ性 | 高 | 非常に高 | 低〜中 |
導入期間 | 中(数ヶ月) | 長(半年〜数年) | 短(数週間〜数ヶ月) |
専門知識サポート | 会計・業務・IT | IT中心 | 限定的 |
自動化レベル | 高(RobotERP) | 中〜高 | 低〜中 |
対象企業規模 | 中小〜中堅 | 中堅〜大企業 | 小〜中規模 |
選定ポイント
ツバイソが特に適している企業プロファイル。
- 会計・財務の正確性と効率化を重視する企業
- 業務プロセスの改善と自動化を同時に進めたい企業
- コストを抑えつつ専門的なサポートを受けたい中堅企業
- 成長に合わせてシステムを拡張していきたい企業
一方、以下のような場合は他のERPソリューションも検討する価値があります。
- グローバル展開を前提とした大規模な統合システムが必要な場合
- 業界特化型の専門機能が多数必要な場合
- 超大規模な取引処理が必要な場合
ツバイソ株式会社のERPソリューションは、特に日本の中堅企業の業務実態に合わせた設計がなされており、会計・財務の専門知識を背景にした信頼性の高いシステムという点で差別化されています。コスト面でも大手ERPベンダーと比較して競争力があり、導入のハードルが低いことも特徴です。
企業のニーズや規模、業種によって最適なERPソリューションは異なりますが、ツバイソは特に成長フェーズにある中堅企業や、業務効率化と内部統制強化を同時に進めたい企業にとって、検討価値の高い選択肢と言えるでしょう。
ツバイソ株式会社の今後の展望と業界動向
ツバイソ株式会社は、RobotERP技術を核としたクラウドERPサービスの提供を通じて、企業の業務効率化と生産性