OBIC7 使いにくい点と導入前に知るべきこと
OBIC7のUI設計と操作性における問題点
OBIC7は多くの企業で導入されているERPシステムですが、ユーザーインターフェース(UI)に関する不満の声が多く聞かれます。最も頻繁に指摘されるのが、UIの古さと直感的でない操作性です。
多くのユーザーが「使いたい機能がどこにあるのか視覚的に分かりにくい」と感じており、特に初めて使用する場合は操作方法の習得に時間がかかります。画面遷移が遅い点や、クリック数が多い点も不満として挙げられています。
具体的な問題点として:
- ポップアップ画面を複数開けないため、前回の入力内容やサンプルを見ながら作業ができない
- 完了画面が表示されないため、申請が正常に完了したかどうか確認しづらい
- 過去の申請や稟議の検索機能が使いづらく、必要な情報を見つけるのに時間がかかる
- 入力項目が多く、業務に不要な項目もスキップする必要があり非効率
あるユーザーは「お世辞にも良い製品とは言えない」と厳しい評価をしており、「クラサバ版のお気に入り機能はわかりずら過ぎるメニューから必要なメニューだけを並べられて迷子になりにくい。しかし、web版には無いようで逆にストレスを感じる」と指摘しています。
OBIC7の外部システム連携機能の制限
現代のビジネス環境では、様々なシステムを連携させて業務効率を高めることが重要ですが、OBIC7はこの点で大きな制限があります。特に、API連携機能の不足が多くのユーザーから指摘されています。
OBIC7はクラウド環境を提供していると謳っていますが、実際の挙動は従来型のオンプレミスソフトと変わらず、最新のSaaS型ソフトウェアのような柔軟なAPI連携やAI-OCR機能などが実装されていません。
ある企業の担当者は「相手側システムがAPIを用意していても、OBIC7にはAPI機能がありませんので、CSV連携などの『古い』連携の仕組みで設計する必要があり、連携頻度もリアルタイムに近い方式は困難で、バッチ式になります」と述べています。
この制限により:
- リアルタイムでのデータ連携ができない
- 他システムとの自動連携が困難で、手動操作が必要になる場合が多い
- データ連携の自由度が低く、柔軟な業務設計が難しい
- 最新のクラウドサービスとの連携に制約がある
特に2025年現在、多くの企業がDX推進を進める中で、このような連携機能の制限は大きな障壁となっています。
OBIC7のカスタマイズに関するコストと課題
OBIC7は「何でも御社に合わせてカスタムできる」という点を強みとしていますが、このカスタマイズには高額なコストが伴うことが多くの企業から指摘されています。
カスタマイズの主な課題として:
- 初期導入費用が高額
- 追加機能や変更のたびに費用が発生
- カスタマイズが複雑になるほど、保守・運用コストも増加
- 法改正などへの対応も追加費用が必要になることが多い
ある企業の経理財務責任者は「本来であれば複雑すぎるから考え直さないといけない業務フローでもobic7は対応できてしまうんです。『御社専用のカスタム』という名の魔改造によって。それにより、本来シンプルにすべき業務フローはそのままになり、魔改造obic7がなんとかしてしまう。その結果、業務マニュアルは全て自分たちで作成。法改正の度にカスタムされたシステムのメンテナンスはパッチ対応、その都度マニュアルの修正、など各種コストは高くつくことになります」と述べています。
また、カスタマイズの柔軟性は一見メリットに思えますが、過剰なカスタマイズによって本来見直すべき業務プロセスの改善が後回しになるリスクもあります。業務改善とシステム導入のバランスを取ることが重要です。
OBIC7のデータ管理と検索機能の問題
OBIC7は大量のデータを一元管理できる点がメリットとされていますが、実際の使用においてはデータ管理や検索機能に関する不満も多く報告されています。
主な問題点として:
- 伝票の検索が非常に困難
- 元帳、補助元帳、補助内訳元帳で出力されるデータ項目が統一されていない
- 初期画面の出力と照会後の出力の項目が異なる
- 項目の順序が直感的でなく理解しづらい
- 入力文字の表示が短く途中で切れることがある
あるユーザーは「web版でできること、クラサバ版でできることを統一してほしい。伝票の検索に非常に苦労する。元帳、補助元帳、補助内訳元帳で出てくるデータ項目が統一されてない。初めの画面の出力と照会した後の出力の出力項目が違う。項目の順序が意味不明。起票者IDが表示されない。全て承認されないと出せない資料がある。たくさんスペースがあるのに入力文字の表示がかなり短く途中で切れる」と具体的な不満を挙げています。
また、OBIC7には「汎用指標」というBI機能に似たツールがありますが、「BIツールのような自由度はなく、『蓄積しているデータを表形式/グラフ形式で表示させるアプリを比較的低コストで作れるツール』といった印象」と評価されており、データ分析の面でも制限があります。
OBIC7導入時のセキュリティとリモートワーク対応の課題
現代のビジネス環境では、セキュリティ対策とリモートワーク対応が重要な要素となっていますが、OBIC7はこれらの面でも課題が指摘されています。
セキュリティ面では、「セキュリティーに関しては二重認証ではないので個人情報や機密情報を扱うシステムでは、セキュリティーの強化が必要」という声があります。多要素認証が標準となりつつある現在、この点は大きな懸念事項となり得ます。
また、リモートワーク対応についても「社外からの接続が難しく、リモートワーク時の利用に制限がある」という指摘があります。2020年以降、多くの企業がリモートワークを導入する中で、この制限は業務効率に大きな影響を与える可能性があります。
さらに、システムの起動速度に関する問題も報告されており、「起動するのに時間がかかりすぎる機能があり不便を感じている。他のシステムで同じ機能を使うと問題ないので、OBIC7の問題だと思う」という声もあります。
これらの課題は、特に:
- テレワークが一般化した現代の働き方に適応しづらい
- セキュリティ強化のための追加投資が必要になる可能性がある
- システムパフォーマンスの問題がリモート環境での使用時に顕著になることがある
といった点で、導入を検討する企業にとって重要な検討事項となります。
OBIC7導入前に検討すべき代替ERPシステムの比較
OBIC7の導入を検討する際には、他のERPシステムとの比較検討も重要です。現在の市場には、より使いやすいUIや先進的な機能を備えたERPシステムが多数存在します。
主要なERPシステムとOBIC7の比較:
機能・特徴 | OBIC7 | クラウド型最新ERP | オープンソースERP |
---|---|---|---|
UI/UX | 古い印象、直感的でない | モダンで直感的 | カスタマイズ可能だが技術力が必要 |
API連携 | 制限あり、主にCSV連携 | 豊富なAPI対応 | 拡張性高い |
カスタマイズ | 柔軟だが高コスト | テンプレート型が多い | 自由度高いが開発リソース必要 |
導入コスト | 高額 | サブスクリプション型が多い | 初期コスト低いが運用コスト考慮必要 |
クラウド対応 | 限定的 | 完全クラウド対応 | オンプレ/クラウド選択可能 |
モバイル対応 | 制限あり | 標準対応が多い | 追加開発で対応可能 |
OBIC7は日本企業の業務プロセスに合わせた設計がされている点がメリットですが、最新のテクノロジーやユーザビリティの面では他のERPシステムに劣る部分があります。特に、API連携やモバイル対応、リモートワーク対応などを重視する企業は、代替システムの検討も視野に入れるべきでしょう。
導入を検討する際には、自社の業務プロセスや将来的なDX戦略、システム連携の必要性などを総合的に評価し、最適なシステムを選択することが重要です。また、導入後の運用コストやサポート体制についても事前に確認しておくことをおすすめします。
OBIC7導入企業の成功事例と失敗から学ぶポイント
OBIC7を導入した企業の中には、その機能を効果的に活用して業務効率化に成功した事例がある一方で、様々な課題に直面した例も報告されています。これらの事例から学べるポイントを整理しましょう。
成功事例から学べるポイント:
- 大量のデータを一元管理することで、管理コストの削減に成功した企業がある
- 会計や勤怠管理などの情報を統合的に管理できる点を活かした企業は効率化を実現
- 業務時間の管理や購入物品の管理など、特定の機能に絞って活用している企業は満足度が高い
あるユーザーは「大量のデータを管理しなければならない売上回りを、スマートに一元管理できるツール。会社が大きければ大きいほど、導入インパクトは大きい。事業部が多岐に渡っても、一元管理が可能」と評価しています。
一方、失敗事例から学べる教訓として:
- 導入前の業務プロセス見直しを怠ると、非効率なプロセスをそのままシステム化してしまう
- カスタマイズに依存しすぎると、将来的なシステム更新や法改正対応で多大なコストが発生
- 社内のコンセンサス形成が不十分だと、導入後に大きな反発や混乱が生じる可能性がある
- 外部システムとの連携を前提とした導入計画は、OBIC7の制限により実現困難になることがある
ある企業の経理財務責任者は「会計ソフトobic7を入れ替えるのに、社内合意を甘く見てたら後から痛い目を見た」と題した記事で、「高機能なERPと謳われているobic7を導入しました。しかし、実際に入れてみたら、とにかくUIが悪くて、どう操作すればいいのか直感的に分かりにくい」と述べ、導入前の十分な検証と社内合意形成の重要性を指摘しています。
OBIC7導入を成功させるためには、自社の業務プロセスを十分に分析し、必要な機能を明確にした上で、カスタマイズの範囲を適切に設定することが重要です。また、ユーザー教育や運用体制の整備も欠かせません。
導入前には、実際に使用している企業の声を聞いたり、デモ環境で十分に検証したりすることで、自社にとって本当に適したシステムかどうかを見極めることをおすすめします。