ChatGPTのAPI (Python)
ChatGPTのAPIをPythonで使用するための手順は以下の通りです。
OpenAIアカウントの作成とAPIキーの取得
OpenAIの公式サイト(https://openai.com/)でアカウントを作成します。
アカウントを作成後、APIキーを発行します。
OpenAIライブラリのインストール
PythonでOpenAIのAPIを使用するには、openaiライブラリをインストールする必要があります。
pip install openai
APIキーの設定
取得したAPIキーを環境変数に設定するか、コード内で直接設定します。
import os import openai openai.api_key = os.environ["OPENAI_API_KEY"] openai.api_key = "your_api_key_here"
ChatGPTとの対話
openai.ChatCompletion.createメソッドを使って、ChatGPTとの対話を行います。
response = openai.ChatCompletion.create( model="gpt-3.5-turbo", # モデルの指定 messages=[ {"role": "system", "content": "You are a helpful assistant."}, {"role": "user", "content": "Hello!"} ] ) print(response.choices.message.content)
このコードでは、ChatGPTにシステムメッセージ(アシスタントの振る舞い)とユーザーメッセージを送信し、ChatGPTからの応答を出力しています。
APIの使用にはOpenAIのプランに応じて料金が発生します。無料トライアル後は有料プランへの加入が必要です。
ChatGPT APIのAPIキー取得
ChatGPT APIのAPIキーを取得する手順は以下の通りです。
OpenAIアカウントを作成する
まず、OpenAIの公式サイトにアクセスし、右上の「Sign Up」からアカウントを作成します。メールアドレスやGoogleアカウントなどで登録できます。
APIキーページに移動する
アカウントにログインした後、右上のアカウントアイコンからドロップダウンメニューを開き、「View API keys」を選択します。
新しいAPIキーを作成する
APIキーページで「+ Create new secret key」ボタンをクリックします。ポップアップウィンドウが開くので、APIキーの名前(任意)を入力し、「Create secret key」をクリックします。
APIキーをコピーする
新しいAPIキーが表示されるので、それをコピーして安全な場所に保存します。この画面を閉じると、APIキーを再度確認することはできません。
支払い情報を設定する
ChatGPT APIは有料のサービスなので、使用料金の支払い情報を設定する必要があります。左側のメニューから「Billing」 > 「Payment methods」と進み、クレジットカード情報などを登録します。
使用制限を設定する(オプション)
「Billing」 > 「Usage limits」から、月額の上限金額を設定できます。これにより過剰な料金請求を防げます。
APIキーを取得したら、プログラムからOpenAI APIにリクエストを送る際に認証情報として使用します。APIキーは厳重に管理し、公開しないよう注意が必要です。
ChatGPT APIの料金形態
ChatGPT APIの料金形態は従量課金制で、利用したトークン数に応じて課金されます。主な料金体系は以下の通りです。
GPT-4 Turbo
入力トークン: 1,000トークンあたり$0.01
出力トークン: 1,000トークンあたり$0.03
GPT-4
入力トークン: 1,000トークンあたり$0.03 / $0.06 (コンテキスト長8k/32kの場合)
出力トークン: 1,000トークンあたり$0.06 / $0.12 (同上)
GPT-3.5 Turbo
入力トークン: 1,000トークンあたり$0.0010 (gpt-3.5-turbo-1106) / $0.0015 (gpt-3.5-turbo-instruct)
出力トークン: 1,000トークンあたり$0.0020 (両モデル)
トークンとは文字の単位で、英語では約750文字が1,000トークンに相当します。入力と出力の両方でトークン数に応じて課金されます。
GPT-4 TurboはGPT-4よりも安価で、最新の知識と高い性能を備えているため、多くのユースケースで推奨されています。GPT-3.5 Turboは低コストで利用できる一方で、性能は控えめです。
ChatGPT APIの活用事例
ChatGPTの APIを活用できる主な事例は以下のようなものがあります。
カスタマーサポート
チャットボットやボイスアシスタントとしてChatGPTを統合し、顧客からの一般的な問い合わせに自動で対応することができます。
自然な会話を通じて顧客の質問に回答し、満足度を高めることができます。
コンテンツ制作
ChatGPTを使って記事、ブログ投稿、マーケティングコピー、製品説明などのコンテンツを自動生成することができます。
創作物の下書きを作成したり、アイデアを出したりするのに役立ちます。
コーディングサポート
プログラミングの質問に回答したり、コードのスニペットを生成したり、バグの修正を支援したりすることができます。
教育・学習支援
学生に対する個別学習サポートや言語学習の練習相手となります。
教師向けに教材の作成や授業の準備を支援します。
多言語対応
複数の言語間で自然な翻訳を行うことができ、マルチリンガルな対応が可能です。
個人アシスタント
日常的な作業の自動化や、スケジュール管理、タスク管理などの個人的な用途に使用できます。
創作支援
小説や詩、ジョーク、歌詞などの創作物を生成するのを支援します。
ChatGPTの APIを活用することで、様々な分野でAIによる自動化やサポートが可能になります。ただし、出力された内容の事実確認や編集は人間が行う必要があります。APIの利用には料金がかかる場合もあり、セキュリティやプライバシーにも注意が必要です。