Llama3 使い方
Llama 3は、Metaが開発した最新の大規模言語モデル(LLM)であり、8Bおよび70Bのパラメータを持つバージョンが提供されています。このモデルは、自然言語処理、コード生成、データ分析など、さまざまなタスクに対応できる強力なツールです。以下に、Llama 3の使い方について詳しく説明します。
Llama 3の概要
Llama 3は、Metaが開発したオープンソースの大規模言語モデルで、以下の特徴を持っています:
- パラメータ数:8B(80億)および70B(700億)の2つのバージョンが提供されています。
- トレーニングデータ:15兆トークン以上のデータで事前学習されており、Llama 2の7倍のデータセットを使用しています。
- 多言語対応:30以上の言語をカバーするデータセットを使用していますが、英語以外の言語での性能は英語ほど高くありません。
Llama 3のセットアップと使用方法
モデルのダウンロードとインストール
Llama 3を使用するには、まずモデルをダウンロードしてインストールする必要があります。以下の手順に従ってください:
Hugging Faceアカウントの認証:
huggingface-cli login --token YOUR_HF_TOKEN
モデルのダウンロード:
huggingface-cli download meta-llama/Meta-Llama-3-8B-Instruct --token YOUR_HF_TOKEN
必要なライブラリのインストール:
pip install transformers torch
モデルのロード:
from transformers import AutoTokenizer, AutoModelForCausalLM
tokenizer = AutoTokenizer.from_pretrained("meta-llama/Meta-Llama-3-8B-Instruct")
model = AutoModelForCausalLM.from_pretrained("meta-llama/Meta-Llama-3-8B-Instruct")
ローカルでの実行
Llama 3をローカルで実行するには、以下の手順を実行します:
Ollamaのインストール:
pip install ollama
ローカルサーバーの起動:
ollama serve
APIリクエストの送信:
curl http://localhost:11434/api/chat -d '{
"model": "llama3",
"messages": [
{ "role": "user", "content": "What are God Particles?" }
],
"stream": false
}'
Llamaのファインチューニング
Llama 3を特定の用途に合わせてファインチューニングする方法もあります。以下の手順で行います:
データセットの準備:
ファインチューニング用のデータセットをJSON形式で準備します。例:
[
{
"instruction": "Translate the following English text to French.",
"input": "Hello, how are you?",
"output": "Bonjour, comment ça va?"
}
]
ファインチューニングの実行:
from transformers import Trainer, TrainingArguments
training_args = TrainingArguments(
output_dir="./results",
per_device_train_batch_size=4,
num_train_epochs=3,
logging_dir="./logs",
)
trainer = Trainer(
model=model,
args=training_args,
train_dataset=train_dataset,
)
trainer.train()
VSCodeとの統合
Llama 3をVSCodeに統合して、コード補完やドキュメント生成などの機能を利用することも可能です。
必要なライブラリのインストール:
pip install pandas pandasai streamlit
VSCodeでの設定:
VSCodeの設定ファイルに以下を追加します:
{
"python.pythonPath": "path/to/your/python",
"python.linting.enabled": true,
"python.linting.pylintEnabled": true
}
コード補完の使用:
VSCodeでコードを入力すると、Llama 3が自動的に補完を提案します。
また、PythonからLlamaの機能を使えるモジュールも公開されています。
LLamaを課金サービスで利用するには
ローカルにLLamaを構築しなくても、クラウドサービス等に組み込んだ形で使ったり、また、他の生成AIサービスにてモデルにLLamaを指定して使えるケースがあります。
AI検索サービスのPerplexityでは、モデルにLlamaを指定することで、LLamaを使ったテキスト生成が行えます。(PROモード)
クラウドサービスでLlamaが使えるものは、以下の通り。
Google Cloud Vertex AI
Google CloudのVertex AI Model Gardenで、MetaのLlama 3が利用可能です。Llama 3は、8Bと70Bのパラメータを持つモデルがあり、事前トレーニング済みかつ指示用にファインチューニング済みのモデルとして提供されています。開発者は、Vertex AIからLlama 3にアクセスし、さまざまなチューニングオプションを利用できます。
Azure AI Studio
Azure AI Studioでは、MetaのLlamaモデルをデプロイする方法が提供されています。Llamaモデルは、Azure AI Model Inference APIを通じて利用可能で、チャット入力候補やテキスト生成機能を提供します。従量課金制のマネージドサービスとしても利用でき、特定のビジネスやユースケースに合わせたモデルのチューニングが可能です。
Oracle Cloud Infrastructure (OCI)
Oracle Cloudでは、MetaのLlama 2とCohereの大規模言語モデルをシームレスに統合した「OCI Generative AI」サービスが提供されています。これにより、テキスト生成、データ抽出、チャットボットの作成など、さまざまなユースケースに対応できます。
AWS (Amazon Web Services)
AWSの生成AIサービス「Amazon Bedrock」で、MetaのLlama 2が利用可能です。Llama 2の700億パラメータモデルと130億パラメータモデルが近日中に対応予定とされています。
Replicate社のllama2.ai
Replicate社が提供する「llama2.ai」では、Llama 3を手軽に体験することができます。ページ左上のプルダウンでモデルを選択し、チャット欄に質問を入力すると、AIが回答してくれます。日本語のプロンプトも一定程度理解します.
IBM Watsonx
IBMのAIとデータのプラットフォーム「watsonx」でも、MetaのLlama 2が利用可能です。watsonx.ai studioでホストされ、質問応答、コンテンツ生成、テキスト分類などの自然言語処理タスクをサポートします。