生成AIの活用事例
生成AIがものすごいスピードで進化しています。
身近なところでは、画像生成AI（動画も）やテキスト生成AIが特に進化しているように思えますが、どういうところで使われているのでしょうか。
生成AIの活用事例
生成AIの活用事例を業界別に見ていきましょう。
製造業
- 富士通は生成AIを活用し、製品に関する問い合わせ対応の工数を8割以上削減した
- パナソニックはAIを活用し、生産ラインの異常を検知することで不良品の発生を防止
- JFEスチールはAIを活用し、製鉄所安全管理をAIで自動化・効率化
問い合わせ用のチャットボットや不良品監視に使われているみたいですね。監視カメラからの映像とAIを連携して、危険エリアに人が入ったら知らせる、といった使い方もあるようです。
チャットボットは、テキスト生成AIの得意分野ですね。
関連 テキスト生成AIの種類
金融業
リスクや株価の予測に使われているみたいですね。このあたりはAI登場以前から、数学モデルなどを使っての予測が行われていました。
医療・ヘルスケア
- AIを活用し、MRI画像などから肝細胞がんなどの病変を早期発見
- ゲノム情報をAIで解析し、がんなどの疾患リスクを予測
- 手術支援ロボットにAIを組み込み、より安全で正確な手術を実現
診断や手術にAIを組み込むという方向で研究が進んでいますが、「誤診のときにどうする」という問題が大きいようです。
メディア・エンターテインメント
AI音声合成、画像生成などが使われているジャンル。個人の音声や絵を使うのは賛否両論あるようです。
関連 画像生成AIの種類
その他
- 小売業では需要予測や在庫最適化、レコメンデーションなどにAIを活用
- 物流業ではルート最適化や自動配車、倉庫内のピッキング作業の自動化などにAIを活用
- 農業では病害虫の早期発見や収穫量予測、栽培環境の最適化などにAIを活用
意外なところで使われるAI。複雑な数学モデルを使わなくても、そこそこいい結果が安定して出せるのがAIのメリットですね。
以上のように、生成AIは幅広い業界で業務効率化や新たな価値創出に貢献しています。今後はさらに活用が広がり、社会に大きなインパクトを与えていくことが予想されます。企業は生成AIの特性をよく理解し、自社の課題解決や競争力強化につなげていくことが重要だと言えるでしょう。
クリエイティブなジャンルでのAI事例
広告の制作など、クリエイティブなジャンルでのAI事例はないのでしょうか？
AIは人の心を動かすような生成物を作るのは苦手と印象があります。
生成AIを活用した広告アイデアの創出事例としては以下のようなものがあります。
コカ・コーラ
生成AIを活用した消費者参加型の広告を展開
日本コカ・コーラは、生成AIを活用した消費者参加型の広告キャンペーンを実施しました。消費者から投稿された写真をもとに、生成AIが自動でオリジナルのイラストを作成。そのイラストを使ったパッケージデザインのコカ・コーラが当たるキャンペーンを展開し、話題となりました。
サントリー
生成AIからのアドバイスを活用しユニークなCMを企画
サントリーは、生成AIツールからのアドバイスを参考に、ユニークなCMを企画・制作しました。AIから出されたアイデアをベースに、「上司にプレゼンするAI」というコンセプトのCMを制作。AIを活用することで、人間だけでは思いつかないような斬新な広告表現を生み出すことに成功しています。
伊藤園
生成AIで作成したモデルをテレビCMに起用
伊藤園は、「お〜いお茶」のテレビCMに、生成AIで作成した架空のモデルを起用しました。実在の人物と見間違うようなクオリティのAIモデルを採用することで、大きな話題となりました。
パルコ
広告の動画・ナレーション・音楽を全て生成AIで作成
パルコは、広告動画の映像・ナレーション・BGMを全て生成AIで制作するという挑戦的な取り組みを行いました。人間が介在せずにAIだけで作られた広告は、その完成度の高さから注目を集めました。
以上のように、生成AIは広告の企画アイデア出しから、コンテンツ制作、消費者参加型キャンペーンまで、多岐にわたって活用されています。
ざっと眺めてみると、「なんか不思議だな…」という印象の広告で、商品自体のイメージが残らないし、イマイチな印象。AIが流行ってるので使ってみましたというだけで連発されると飽きそうですね。
クリエイティブ面ではもう少し、AIの使い方に工夫が必要なのかも知れません。