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suno AIの使い方 コマンドは? 著作権や利用規約

suno AIの使い方

Suno AIは、テキストプロンプトから音楽を生成できる革新的なAI音楽ツールです。

Suno(公式サイト)

テキスト入力から完全な楽曲を生成
ユーザーが望む曲調や歌詞などをテキストで入力するだけで、Suno AIが自動的にメロディ、ハーモニー、歌詞を含む完全な楽曲を生成します。

多様な音楽ジャンルとスタイルに対応
ポップス、ロック、ジャズ、クラシックなど幅広い音楽ジャンルやアーティストのスタイルを再現できます。

高品質な音源と歌声
プロ並みのクオリティの楽器音と歌声を生成。人間のボーカリストのような自然な歌声も可能です。

直感的で使いやすいインターフェース
音楽の専門知識がなくても、誰でも簡単に音楽制作を体験できるシンプルなUIを提供。

無料版と有料版
1日10曲までは無料で作曲可能。より多くの曲数やカスタマイズ機能を使いたい場合は有料プランに加入できます。

著作権への配慮
Suno AIが生成する楽曲は独自性が高く、既存の楽曲の盗作を避けるよう設計されています。

Suno AIの使い方

アカウント登録
Suno AIの公式サイトにアクセスし、「Sign up」から、Googleアカウントなどを使って無料でアカウント登録します。

Suno(公式サイト)

音楽生成
Song Descriptionの欄にプロンプト(指示)を入力します。歌詞や音楽スタイルなどを指定できます。
日本語のプロンプトにも対応しています。
Generateボタンを押すと、数分以内に指定した内容の音楽が自動生成されます。

生成オプションの設定
インストゥルメンタル(ボーカルなし)の曲も選択可能です。
1曲の長さは最大2分まで設定できます(V3)。

「ダンジョンで魔物を倒して食べながらドラゴン討伐に向かうパーティの冒険。」と入力してみたら、以下の歌が出来上がりました。

ドラゴン討伐パーティの歌

さわやか風味で、でも、言ってることはよくわからない歌。でも、雰囲気は出てるかも。アートワーク(歌のイメージを表現した絵)もついてきます。

歌詞がすっごい適当なので、別途Claude3などのテキスト生成AIで歌詞を生成してから渡すほうが、良い結果になるかも知れません。

関連 Claude3の使い方

生成した音楽の活用
気に入った曲はダウンロードして保存できます。
有料プランに加入すれば商用利用も可能です。

プランと料金
無料のベーシックプランでは1日10曲まで生成可能。
有料のプロプランは月額約1,230円で1日500曲まで、プレミアムプランは月額約3,700円で1日2000曲まで生成できます。

できあがった曲の精度

音楽として、それほど違和感のないものが出来上がります。歌声とかはどこから持ってきているのかは気になりますね。

日本語の歌詞を指定する(カスタムモード)

Custom Modeをスライドさせると、歌詞(Lyrics)を指定できます。

歌詞以外にも、スタイルやタイトルなども指定できるようになっていますね。

日本語の歌詞も問題なく使えます。

[Verse](Aメロ)とか[Verse 2](Bメロ)、[Chorus](サビ)とかで歌詞を区切ると、いい感じに歌を分けてくれます。

Style of Musicは厳密な指定じゃなくても、それっぽい単語を入れておけば伝わる感じ。

最初は「Generate Lyrics」で歌詞を自動生成し、歌詞を書き換えていくのがいいかも。

ちなみに、この曲の歌詞は、PerplexityChatGPT-4oを指定して「猫の喧嘩をイメージした歌詞を作って。Aメロ、Bメロ、サビに分けて生成して」と入力して生成しました。

ネコノ ケンカ

こんなにかっこよく仕上げてくれて、なんか申し訳ない気分になりますね。

Suno AIの料金

Suno AIには無料プランと有料プランがあります。各プランの概要は以下の通りです。

無料プラン (Basic Plan)
1日50クレジット付与 (10曲分)
非商用利用のみ
共有生成キュー、同時に2つのジョブ実行可能

有料プランは以下の2つ。

Proプラン ($8/月、年払い)
月2500クレジット (500曲分)
一般的な商用利用可
優先生成キュー、同時に10のジョブ実行可能

Premierプラン ($24/月、年払い)
月10000クレジット (2000曲分)
一般的な商用利用可
優先生成キュー、同時に10のジョブ実行可能

年払いの場合、月払いに比べて20%割引になります。

Suno AIの商用利用

Suno AIで生成した音楽を商用利用したい場合は、有料プランへの加入が必要不可欠といえます。無料プランの場合は非営利目的に限定されているため注意が必要です。

  • 無料プラン(Basic Plan)で生成された音楽は非営利目的に限り利用可能。商用利用は不可。生成された楽曲の権利はSunoに帰属する。
  • 有料プラン(Pro Plan以上)で生成された音楽は商用利用が可能。この場合、生成された楽曲の権利はユーザーに帰属する。
  • 商用利用するためには有料ライセンスの取得が必要。Pro Planは月額約1,230円から、Premier Planは月額約3,700円から。
  • 無料プランで生成した曲を利用する場合は、「Sunoに権利が帰属する」旨を記載する必要がある。

ただし、アメリカでは「AIが生成したものは著作権を認めない」としています。実際に著作権がどういう扱いになるのかは、まだはっきりわからない状態です。

また、Sunoで作成した楽曲を販売しようとしたときに問題になるのがコレ。

利用規約に「著作権などで保護されたコンテンツが含まれる可能性がある」と書かれているんですね。世の中に出したら、著作権違反で訴えられる可能性がある、ということになります。

Terms of Service – Suno AI

となると、わーAIがそれっぽい曲を出してきたすごーい!と楽しんでいるうちはいいのですが、ゲーム音楽などに使って販売しようとすると、著作権問題で困ってしまうかも知れません。特に歌声。どこから持ってきているかは謎です。

歌声無しのInstrumentalにすれば、著作権問題はだいぶ回避できるかもと予想されますが、それは今後出てくる裁判などの判例次第と言ったところです。

Suno AIが生成した楽曲の著作権

現在の米国著作権法の下では、AIが単独で生成したコンテンツには著作権が認められていません。主な理由は以下の通りです。

関連 AI and Copyright Law: What We Know | Built In

  • 米国著作権局は、著作権保護の対象となるのは人間が創作した作品のみであるとしています。AIが単独で生成した作品は、人間の著作者がいないため、著作権の対象外となります。
  • 著作権法上の「著作者」の定義に関して、裁判所は猿やAIなどの非人間の著作者に著作権を認めることを拒否してきました。人間の創造性が著作権保護の要件とされています。
  • 最近の訴訟で、Midjourney AIで生成された作品の著作権登録出願が拒否。人間の著作者性が認められないとして米国著作権局に拒否されました。

関連 Midjourneyの使い方

人間がAIを道具として使い、AIの出力に独自の創造性を加えた作品については、人間が手を加えた部分に限定して著作権が認められる可能性があります。

OpenAIなどのAI企業は、利用規約で著作権の帰属を定めようとしていますが、これは著作権法の問題を契約で回避しようとするものと指摘されています。

以上のように、現行の米国著作権法ではAIが単独で生成した作品の著作権は認められていませんが、今後AIの発展に伴い法改正の必要性が議論されています。EUなど他の法域でも同様の議論が行われており、AIによる著作物の著作権の扱いは国によって異なる状況にあります。

Suno AIのローカル実行 コマンドで操作

Suno AIをローカル環境で使用することは現時点では難しいようです。

ただし、公式サイトが公開しているオープンソース版がありました。

関連 suno-ai/bark: 🔊 Text-Prompted Generative Audio Model

Bark は Suno が開発したオープンソースのテキスト音声変換モデルです。

  • トランスフォーマーベースのテキスト音声変換モデル
  • 非常にリアルな多言語の音声を生成可能
  • 音楽、背景ノイズ、簡単な効果音なども生成可能
  • 笑い声、ため息、泣き声などの非言語コミュニケーションも再現可能
  • 研究コミュニティをサポートするため、商用利用可能なプリトレーニングモデルのチェックポイントを提供
  • MIT ライセンスでオープンソース化
  • pip install で簡単にインストール可能
  • nanoGPT、EnCodec、AudioLM など、最先端の関連プロジェクトのコードも活用

ウェブインタフェースなどは用意されていません。Pythonのライブラリとして提供されていて、Pythonからコマンドラインで使うことになります。

Bark はまだ研究目的で開発された生成モデルであり、通常の TTS とは異なる予期せぬ出力をする可能性があるとのことです。Suno では出力に責任を持たないと明記されています。

Suno AIのまとめ

SunoAIは、テキスト入力だけで歌詞付きの楽曲を自動生成できる革新的な音楽生成AIサービスです。

  • 歌詞、曲のスタイル、曲名を入力するだけで、ボーカル入りの楽曲を高速に生成できる
  • 音楽の知識や作曲スキルがなくても、プロンプト次第で誰でも音楽制作ができる
  • 2023年5月のリリース以来注目を集め、同年9月に公開されたStable Audioと比べても高いクオリティの楽曲を生成できる
  • 最新のバージョン3では、最大2分の曲長、インストゥルメンタル選択、音質やプロンプト精度の向上などの改良が加えられた
  • 無料プランでも高品質な楽曲生成が可能。音楽制作のハードルを大幅に下げている

SunoAIは音楽制作の未来を切り拓く存在として期待されていますが、一方でAI音楽の著作権など倫理的な課題も残されています。今後の音楽業界におけるAI活用の在り方が注目されます。