perplexityの使い方
Perplexityは、AIベースの検索エンジン。
ネット上のデータに基づいてテキスト生成するので、「AIの大嘘」が出にくいです。
ネット上にそのものズバリの答えがなくっても、複数のサイト情報を組み合わせで回答してくれるので、調べ物の時短になります。「そうそう、これこれ!」という答えが毎回出てくるのは快感。
2023年10月にPerplexity AIは4,035万人のアクセスを集め、平均セッション時間は21分58秒でした。
perplexityの使い方
実際に使ってみましょう。
Perplexity AIの公式サイトにアクセスします。
>Perplexity(公式サイト)
検索窓に知りたい情報を入力し、送信ボタンをクリックします。日本語でも質問できます。
Google検索を使う感覚でOK。「千葉駅 ランチ おすすめ」とかでイケます。
Perplexity AIが様々なソースから情報を収集・要約し、回答を表示します。回答の根拠となったサイトのリンクも一緒に表示されます。
上記は、「Perplexityとは何ですか?」と聞いてみた例。Wikipedia的な解答。文章の後ろについてる数字は、参考リンクで、AIが出力した情報が本当からどうか人間が見てチェックすることができるようになっています。
コピーアイコンをクリックすると、出力テキストをクリップボードにコピーできます。
コピー時の形式はMarkdown形式という特殊な方式で、noteやnotionにはそのまま貼り付けられますが、ワードプレスにコピペしてもダメ。
Markdown→HTMLの変換ツールなどを通したり、参照リンクの番号[1]などを除去するなど、ブログ記事に使うにはひと工夫必要です。
参考)Perplexityの出力をそのままワードプレスにコピペできるようにするツール
必要に応じて、検索範囲を絞ったり、ファイルを添付して検索したりできます。PDFや画像、URLを指定して「要約して」と指示することも可能。
より高精度な回答が欲しい場合は、検索欄の「PRO」のスイッチをオンにします。無料版では1日に5回、有料版では300回以上利用可能です。
Perplexityの検索機能は、内部でMicrosoftのBingを使用しています。Googleは大手サイトや公式サイトのフワッとした情報しかでないけど、Bingは尖った個人サイトの情報とかも出てくる印象。
Perplexityを運営している会社は、Perplexity(パープレキシティ)です。
Perplexityの運営会社情報は以下の通りです。
会社名 | Perplexity(パープレキシティ) |
---|---|
設立 | 2022年 |
本社 | アメリカ合衆国カリフォルニア州 |
従業員数 | 40名以下 |
業種 | 検索エンジン |
企業URL | https://www.perplexity.ai/ |
Perplexityは、2022年12月に「Perplexity Ask」としてスタートし、2023年1月に現在の名前に変更されました。 同社は、ChatGPTと同じ技術を採用しており、Microsoft Bingの検索機能も使われています。
CEOのアラヴィンド・スリニヴァスはバークレー大学で博士号を取得し、OpenAIとDeepMindでの経験を持っています。この経歴がPerplexity AIの高度な検索機能に寄与しています。
Perplexityの特徴
使ってて、じわじわと「便利だなこれ」と思ったのが履歴。
Perplexityは、検索&生成結果履歴を、けっこう長いこと保持してくれるんです。
「ライブラリ」をクリックすると、過去の履歴がずわーっと出てきます。
これの何が嬉しいかと言うと…。
外出時など、時間が空いたときにポチポチとスマホからPerplexityで検索しておいて、家に帰ってからまとめられるってこと。
ライブラリから「スレッドを検索」すると、過去の履歴に対して検索もできます。
「ページ」というのは、全世界にPerplexityで作れる公開用ページみたいなものです。
さらに「スペース」というものがあります。お気に入りみたいなもの。ライブラリから気に入ったものを保存しておくと、あとから使い回せるんですね。
スペースにはプロンプトを仕込んでおけるので、細かい指示を入れた目的別のスペースをいつでも呼び出せるというわけです。
スペースにはローカルファイルやURLを指定して、情報源を絞ったり自分だけのデータを対象にできたりするはず…なのですが、今のところあまりうまくいってないような気がします。
関連 Perplexity SpacesとRAGで実現する企業の情報活用術
Perplexityのシステムプロンプトというか、全体的なプロンプトはどこに設定するの?
それはここ、「プロフィール」です。
もともとここは、自分の属性などを書いておくと、好みの出力内容に寄せてくれる…という意味合いのものみたいです。
ただ、体感的にはここに書いた指定は「本当に効いているのか…?」という感じ。絶対に守ってほしい指示は、毎回プロンプトに入れるのが確実なような気がします。
Perplexityで使えるAI(LLM)
Perplexityの大きな特徴は、課金するとGPT-4oとかClaude 3.5とかの有名テキストAIが使用可能になること。
使えるLLMはけっこう入れ替わってて、2025年1月28日最新はコレ。
だいぶ絞り込まれてきた感がありますね。
その前のやつ。
↓
オープンソースモデルのSonarは1個に統合されて、Claude 3.5Haikuはなくなっちゃった。
で、新たに仲間に入ったのが「ChatGPT o1」と「DeepSeek R1」です。
この2つは、質問欄の「Pro」の横にあるメニューボタンをクリックして選べるようになってます。
これ、ちょっと使い方に迷うんですが、質問画面でR1推論を選ぶと、使われるLLMはDeepSeek R1になるみたいです。
設定のところでClaude 3.5 Sonnetを指定してから、質問画面でR1を選んだらClaudeとR1がいい感じに手を組んでくれる…というワケではないようですね。
使い方としては、通常は「設定」で選んだLLMを使っておいて、「推論」が必要なタスクのときは、推論モデルを指定するという感じみたいです。
推論が必要なのは、数学的な問題とかデータ統計とか、プログラミング。
最新の人気LLMが入れ替わるので、Chat-GPTかClaudeかそれとも…と何を契約しようかな…と迷っている人にとって、ちょうどいい選択肢になっています。
さらに、画像生成AIも使えます。
Bingの画像生成AI、DALL-E 3や、Flux.1(Stable Diffusionの新しいモデル)が使えます。Playgroundというのは、無料でもけっこう使えるという噂の画像生成AIです。
ただし、現時点では使い勝手が悪い。
検索窓に打ち込んで質問が、そのまま画像生成のプロンプトとして使われるのですが、日本語だとそのままの文章を生成AIに渡してしまい、意味不明な画像が出てきます。英語で伝えないと動かないんですね。
そのため、毎回手動で画像生成用のプロンプトを打つことになり、面倒くさいです。そのうち、修正されると嬉しいのですが…。
Perplexityの日本語対応
Perplexity AIは日本語に対応しています。回答もちゃんと日本語で返ってきます。
Perplexity AIは英語中心に開発されているため、日本語の検索精度が低い傾向にあります。初期は「英語で書かれた情報」を最優先に検索していたっぽいのでダメダメでしたが、最近ではかなり改善されて、普通に使えるレベルになっていると思います。
最近はだいぶ減りましたが、まれに「推論」で、英語出力になることがあるんですね。
日本語で質問しても英語で回答される場合がある
まれに日本語で質問しても英語で回答が返ってくることがあります。英語圏で研究されている内容については、英語の情報しかないため英語で回答される可能性が高くなります。
が、質問文に「~についてまとめて」など、日本語を含めると、最近はだいぶ「英語化」が防げるようになってきました。
それでもたまに、…という点がadvantageとなります。みたいに、ルー大柴っぽくなってしまうケースもあります。
日本語で回答してもらう方法
質問文に「日本語で回答して」や「日本語で」と明記すると、日本語で回答してくれる可能性が高くなる、というハックがありました。が、最近はいちいちコレやらなくて大丈夫でしょう。
Perplexity利用時の注意点
Perplexityを安全に使用するためには、以下の点に注意が必要です。
個人データや企業内部データの利用しないほうが…
- Perplexityは、基本的にネットに公開されている情報のみ検索できます。が、スペースの機能を使うと、オリジナル情報を参照しながら使うことが可能。
- 会社の秘密情報や個人情報などの内部データは、Perplexityを通じて外部に漏れることはありません…とありますが、これは「意図的に漏らすことはない」と言っているだけです。
情報漏洩はないよ、ということになっていますが、今は個人のクレジットカード番号が漏洩したとかの事件がときどき起こる世の中。万が一に備えて、企業の機密情報や個人情報などをPerplexityに入力しない方が無難です。
出典元の情報が回答に明記される
- Perplexityが提供する回答には、情報源が明記されるため、ユーザーは情報の出典を確認し、信頼性を判断することができます。
- 回答の根拠となる出典元を確認できることは大きなメリットです。
嘘か本当かは、出典先のサイトを見て人間が判断してね、というスタンスです。生成AIは巧妙な嘘を生成したりするので、無難な落とし所と言えるでしょう。
アカウント登録・ログインが不要
- Perplexityを利用する際、面倒なアカウント登録やログインの手続きが一切不要です。
- サイトにアクセスするだけで、直ちに質問を投げかけることができ、迅速に回答を受け取ることができます。
一般の検索エンジンと同じく、ログインが不要。ただし、有料のPRO機能を使う場合はアカウント登録とログインが必要になります。
体感的にですが、有料のPRO機能と無料利用時とでは、性能が明らかに違うと感じます。おそらく、使っているLLM自体も違うだろうし、検索機能も「プロサーチ」という有料専用のものを使っていると考えられます。
企業向けプラン「Perplexity Enterprise Pro」でセキュリティーが強化
- 企業向けプランでは、セキュリティー面が強化されており、企業でも安心安全に利用することが可能となります。
関連)Perplexity – Enterprise Pro
チーム向けの管理機能や、疑わしい行動の通知機能などなど、ビジネス用途向けにセキュリティが強化されています。会社としても、セキュリティポリシーとしてSOC2 認証を取得しています。(SOC2 認証は、ISMSやISMSクラウドセキュリティ認証と比べて取得の難易度が高いとされています。)
ぶっちゃけ、AIという新しい技術に対して、セキュリティはこれだけやれば安心、という基準はいまのところ存在しません。
絶対に漏洩しては困る情報は入力しないことが大前提で利用するのが良いでしょう。
Perplexityが動かない
徐々に利用者が増えてきたせいか、アクセスが集中して使えないことがたまにあります。
上記のような画面になったら、「キャパがいっぱいです。少ししてから戻ってきてね」というような意味。
日本の日中は比較的だいじょうぶですが、日本時間で深夜2時頃にメチャ重くなる?
対処方法は、書かれている通り「少し待ってアクセスする」です。
いずれ改善されていくのかな…。
Perplexityの有料オプション(PRO)
Perplexityは、検索するだけなら無料。
課金すると、PRO機能(AIモデルが選べる、テキスト生成の精度があがる、API使えるなど)が開放されるという感じ。
※有料版であるPerplexity Proの高度な検索機能は、1日5回まで無料で体験することができます。
Perplexity AIには無料版と有料版の2つのプランがあります。
無料版の主な内容
- 基本的な検索機能が利用可能
- 登録やログイン不要ですぐに使える
- 完全無料
Perplexity Pro(有料版)の主な内容
-
- 料金: 月額20ドル または 年額200ドル
- PROモード: 1日あたり300回以上利用可能
- GPT-4oなどを1日あたり300回以上利用可能
- プライベートDiscordコミュニティへの参加
無料版でも基本的な検索機能が使えますが、GPT-4の利用回数制限がきついです。高度な機能や制限のない利用を望む場合はPerplexity Proが適しています。
なお、Proの制限を超えると、PROモードが使えなくなります。(Proのスライドが動かせなくなる)。時間とともに、徐々に利用可能回数が回復していく感じです。
「PRO」のスライドのところにカーソルをあてると、利用回数の残りが表示されます。(利用回数が十分残っている場合は、数字の表示はなし)
なくなると、Proスライドが動かせなくなり、時計アイコンが出ます。こノ状態になるとLLMの表示(Chat-GPT4oなど)がなくなりますが、検索は引き続き可能。オープンソースのLLMに切り替わってテキスト生成されてるっぽいです。
支払い方法は、クレジットカード、銀行振込、Cash App Pay(QRコード決済)から選択できます。
有料版を使う場合は、以下のリンクから登録すると初月は20ドル→10ドルに割引になります。これは、紹介者リンクと呼ばれるもので、同時に私にも10ドルのPerplexityクレジットが入ります。
→Perplexityの紹介者リンク(初月10ドル引き)
人に10ドル入るのがやだな…という人は、公式サイトのリンクから登録してください。
→Perplexityの公式リンク(割引なし)